残響の構造とは? わかりやすく解説

残響の構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 04:52 UTC 版)

残響」の記事における「残響の構造」の解説

室内における残響次の2つ部分から成り立っているといわれている(下図参照)。 初期反射 (early reflection) 室内では、直接音が聞こえたあと数ミリ秒から100ミリ秒くらいの間に、条件によっては、壁、天井、床などからの数十個の反射を他の音から分離して聞くことができる。これが初期反射である。部屋形状直方体であれば1回反射は6個だけだが、より複雑な形状・または家具などがある部屋では反射音の数が増え、また壁などで複数反射した音も聞こえる。初期反射直接音とまとめて、ひとつの流れの音として認知されるという。 後期残響 (late reverberation) 直接音が聞こえてから 150ミリ秒以上過ぎたころには、音は多数反射し反射音の数も増えているため、もはや個々の音を区別して聞くことはできないまた、音は等角反射するだけでなく、壁・天井などでも散乱されるため、残響の構造はさらに複雑になる。これらによって構成されるのが、後期残響である。このような後期残響は、方向位相ランダム指数関数的に減衰する音によってモデル化される。後期残響直接音とは異な系統の音として認知されるという。 後期残響直接に対して60デシベル減衰するまでの時間残響時間と呼ぶ。残響時間は、家庭など小さな部屋では0.5程度音楽用ホールでは数秒程度である。

※この「残響の構造」の解説は、「残響」の解説の一部です。
「残響の構造」を含む「残響」の記事については、「残響」の概要を参照ください。

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