死期の「察知」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/14 02:47 UTC 版)
「オスカー (セラピー猫)」の記事における「死期の「察知」」の解説
6ヶ月ほど経過した頃、老人ホームのスタッフは、オスカーがまるで医師や看護師のように、入居者のところを巡回していることに気が付いた。オスカーは入居者の匂いをよく嗅ぎ、特定の入居者のそばで丸くなった。オスカーが丸くなったところの人物は、しばしば数時間以内で死去した。初期のケースでは、血餅を持ち、足が冷えてしまった女性がおり、オスカーは彼女が亡くなるまで、彼女の足をくるんでいたということがあった。別のケースでは、医師は入居者の容体から、亡くなるまで12時間と予察し、オスカーもその人のところを通り過ぎた。しかし、オスカーは後から、その人物のところに行き、医師の予測よりも10時間も早く、2時間後に亡くなった。 オスカーのこのような行動(NEJMへ投稿された報告によれば25例以上)は、老人ホームのスタッフに一般的ではない新しい規則を設けさせた。それは、オスカーが入居者のそばで寝ているのであれば、死期が迫った可能性があるとして、入居者の家族に連絡することであった。 ほとんどのケースでは、入居者の死去時にオスカーが、居室にいることに問題はなかった。しかし、家族の要請により、居室から追い出されると、ドアの前でうろつき、抗議の鳴き声をあげていた。後に、オスカーは入居者の死去時までそのそばにおり、死去すると静かに部屋を出るようになった。 2010年までにオスカーは50人以上の死去を察知している。
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