歩きスマホに関する実験・シミュレーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 10:15 UTC 版)
「歩きスマホ」の記事における「歩きスマホに関する実験・シミュレーション」の解説
NTTドコモが以下のように設定し、 人数は1500人。 身長は160.3cm、体重は58.8kg(2011年に厚生労働省が公表した日本人成人の平均)。 場所は渋谷スクランブル交差点。 青信号点灯時間は46秒。 歩行速度は6km/h、4km/h、3km/hの3タイプ。 目的地はハチ公前方面、京王井の頭線方面、センター街方面、原宿方面で、各自最短距離を歩く。 対象物を認知した時にとる行動は「左右に避ける」「立ち止まる」「そのまま進む」の3タイプ。 衝突した場合に起こりうる出来事は「謝る」「スマホを落とす」「倒れる」の3通りに設定。 「もしもスクランブル交差点を横断する人が全員歩きスマホだったら?」というシミュレーションを行った結果、 衝突446件 転倒103件 スマホ落下21件 横断成功者547人 という結果となった。 また、京都工芸繊維大学助教授の村上久らの調査によると 「27人ずつが、幅3メートルの通路を10メートル歩いてすれ違い」 「うち三人に歩きスマホをさせ、一人に簡単な四則演算をさせた」 時に通常時よりも大幅に列が乱れ歩行速度が落ちることを解明した。これにより歩行者による「相互予期」で発生する「集団の組織化」が歩きスマホなど注意が散漫する行為を行うと阻害されるとして、村上らは2021年度イグノーベル賞動力学賞を受賞した。
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