武装SSとの関わり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 08:37 UTC 版)
「フェリックス・シュタイナー」の記事における「武装SSとの関わり」の解説
シュタイナーはパウル・ハウサーと並んで、武装親衛隊の育成に貢献した人物である。武装親衛隊は早くから構想されていたが、軍事力としての親衛隊の育成が始まったのはナチ政権成立後である。親衛隊は基本的にはヒトラー個人の私兵という政治的軍隊であった。しかしシュタイナーはライプシュタンダルテ・SS・アドルフ・ヒトラーには懐疑的で、ミュンヘンでの親衛隊会合の席上、ヨーゼフ・ディートリヒの目の前で「LSSAHは仰々しいものだ、しかし総統がその配下の金髪の神々の連中の能力のなさに気がついたら、クビになるだろうさ」と罵倒している。 シュタイナーは親衛隊を武装組織に変える訓練が出来た、親衛隊では数少ないプロの元軍人だった。伝統的なプロイセン参謀本部の流れをくむ同僚のハウサーが保守的な軍事思想を持っていたのに対し、シュタイナーは第一次世界大戦における自身の前線での経験からより革新的で新しい手法を多数考案し、武装親衛隊をより洗練されたエリート部隊にしようと試みた。特に突撃部隊による浸透戦術を用いた機動戦を重視した。そのため、ドイツ国防軍のような集団教練ではなく、個人の肉体鍛練を目的としたスポーツ訓練を重視した。他にもシュタイナーは、実弾訓練の実施、迷彩服の導入などの前衛的な試みを数多く行った。
※この「武装SSとの関わり」の解説は、「フェリックス・シュタイナー」の解説の一部です。
「武装SSとの関わり」を含む「フェリックス・シュタイナー」の記事については、「フェリックス・シュタイナー」の概要を参照ください。
- 武装SSとの関わりのページへのリンク