正教会の大主教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/10 09:20 UTC 版)
正教会の聖職者システムと位階の名称等については神品・教衆を参照 大主教は各言語で以下のように呼称される。 ギリシャ語: Αρχιεπίσκοπος ロシア語・ブルガリア語: Архиепископ 英語: Archbishop 正教会にあっては、大主教座聖堂の長であるとともに、大主教区の行政の長として附属教区の指導・監督にあたる。なお大主教区の主教でなくとも、一定の年功・功績によって主教が大主教に昇叙(しょうじょ)されることは珍しく無い。 ギリシャ系の正教会においては総主教に次ぐ権威を有し、ギリシャ系の独立正教会・自治正教会において首座主教は大主教の称号を保持している(ギリシャ系正教会の主教の権威の順: 総主教-大主教-府主教-主教 )。 対してスラヴ系の正教会においては大主教の権威は府主教に次ぐものであり、府主教が大主教を兼任していることがある。たとえば日本ハリストス正教会の首座主教である全日本の府主教は、東京の大主教を兼任している(スラヴ系正教会の主教の権威の順: 総主教-府主教-大主教-主教 )。 また、総主教が大主教の称号を併せて保持しているケースもある。 コンスタンディヌーポリ(コンスタンティノープル)の大主教、新しいローマと全地総主教(コンスタンディヌーポリ総主教) ムツヘタとトビリシの大主教・全グルジアのカトリコス総主教(グルジア正教会の首座主教) ベオグラードとカルロヴツィの府主教・ペーチの大主教・全セルビアの総主教(セルビア正教会の首座主教) カッパドキアのカイサリアの主教代行・ハンガリー=ワラキアの府主教・ブクレシュティの大主教・全ルーマニアの総主教(ルーマニア正教会の首座主教)
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