正教会の伝承による概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/05 00:56 UTC 版)
「主の顕栄祭」の記事における「正教会の伝承による概要」の解説
正教会の祭についての説明をする本項では、正教会の伝承に則り説明する。本節以降は、原則として固有名詞の転写も日本正教会で用いられるものに準拠する。 聖書には山の名についての記述は無いが、正教会ではファヴォル山(タボル山)と伝承されている。 福音書に記されている通り、イイスス・ハリストスは使徒である三人、ペトル(ペトロ)、イオアン(ヨハネ)、イアコフ(ヤコブ)を伴って高い山に登り、そこで預言者モイセイ(モーセ)と預言者イリヤと語り合いながら光り輝く姿を、使徒達に示した。イイススと預言者とは、これからイイススがエルサレムで受ける苦難と臨終について語り合っていた。 ペトルはこれを見て驚き、イイススに、イイススと預言者のために庵を3つ建てる事を申し出た。その時輝く雲が現れ、雲の中から声が聞こえた。「これはわたしの愛する子、もっとも喜びとしている子である。かれの話をよく聞きなさい」。使徒たちはこれを聞いて大いに恐れてひれ伏した。主はかれらの体に手を置いて「立ちなさい。恐れる事は無い」と言われた。使徒たちが顔を上げると、普段の姿のイイススがいるだけであった。使徒たちが山を下る時、イイススは「私が死から復活するまで、今見たことを人に話してはならない。」と命じた。
※この「正教会の伝承による概要」の解説は、「主の顕栄祭」の解説の一部です。
「正教会の伝承による概要」を含む「主の顕栄祭」の記事については、「主の顕栄祭」の概要を参照ください。
- 正教会の伝承による概要のページへのリンク