正教会における成聖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 09:18 UTC 版)
正教会において、成聖(「聖なるものと成す」の意)とは、神とのつながりを回復することを指す。物品の神とのつながりを回復することを指して成聖とすることの他、人が成聖されることについても概念が存在し、聖人は神から与えられた賜物をもって成聖を成し遂げた者とも位置づけられる。 正教会には成聖者という聖人の称号があるが、これは主教であった聖人に対する称号となっている。 詳細は「成聖者」を参照 物品を成聖する際には成聖式(せいせいしき)が行われる。司祭、詠隊などによる奉神礼では、成聖の対象となる物品に聖水が振り掛けられる。 成聖の対象となる物品には、聖堂・聖器物・祭服・イコン・十字架といった奉神礼に使用するものだけでなく、パスハ・クリーチ・復活祭の卵・パン・葡萄酒・油といった食品や、土地建物といった不動産、自動車などの乗り物、果物など、日常生活に密着したものまで様々なものが含まれる。 聖水式は水が成聖される奉神礼であり、この時成聖された聖水が、成聖を行う成聖式において、祈祷が行われるとともに対象となる物品に振りかけられる。成聖式は、七件機密には数えられていない。
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