歌詞についての諸説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 08:17 UTC 版)
「汽車 (歌曲)」の記事における「歌詞についての諸説」の解説
常磐線広野駅にはこの曲の歌碑が設置されている。これは「歌詞の「広野原」は「広い野原」という普通名詞の意味のほかに、福島県双葉郡広野町を指す「広野原」という地名の意味も含まれている」というものである。町のホームページでは「常磐線 開通の際に、南の現在のいわき市 久ノ浜から広野町の間の景観を大和田建樹氏が作詞した」と紹介されている。 一方で、『愛唱歌ものがたり』 (読売新聞文化部編) では「広野原=広野町説」は根拠のない俗説であるとしている。『愛唱歌ものがたり』によると、記録では建樹が乗ったのは久ノ浜駅までで広野駅まで行った事実はない。次に『汽車』は作詞者不詳扱いである。大和田建樹の作品群は明確であり、不詳扱いの作がある可能性は薄い。さらに大和田建樹よりも可能性の高い別の人物がいる。東芝EMI元社長の乙骨剛は「叔父の乙骨三郎が家族に自分が作詞したことを明かしていた」と証言している。『近代文学研究叢書37巻』(1973年)でも『汽車』は乙骨の作詞であると認めている。
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