機能から見た経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 22:49 UTC 版)
サスペンダーはズボンがずり落ちないために考案されたものであり、吊りスカートも当然その機能が優先される。 子供服の場合、ウエストの定まらない年代の子供体形では、ベルトの使用は困難であるし、成長期の年代になれば、体形が僅かの間に著しく変貌し、ウエストを特定することが難しくなる。 大人の場合は、ウエストベルトで下腹部を締め付けるボディコンシャスなスカートでは、長時間の着用は健康を害するおそれもあり、ウエストで締めない吊りスカートは、長時間座って作業をするOLにとっても着心地が良いという面がある。また、動きの多いウエイトレスなどでも動き易く機能的なスカートが求められる。このような観点が、吊りスカートが子供服として、あるいは学校や企業の制服として採用された経緯である。 吊りスカートは実用面以外に着用した姿の可愛らしさから、大人の吊りスカートの場合では、見た目の女性らしさを強調する場合にも用いられる。この場合には吊り紐は全くの飾りで、紐は無くても着用できるものがほとんどである。イベントコンパニオンなどのユニフォームがその例である。 なお、吊りスカートを着用した場合、紐が長いと肩から落ちることがあるため、これを防止するためにブラウスの肩に吊り紐通しのタブを付けたり、吊り紐をH型にしたものもある。
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