機構の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/18 15:16 UTC 版)
名弁護士として知られた中坊公平を社長に迎え、マスメディアを中心に「正義の味方」扱いされた整理回収機構だが、中小企業に対して過酷な債権回収を行っていることが批判された。また、中坊は破綻した朝日住建の債権回収の際に、競合する債権者に対して、土地の評価額を伏せることで15億円を詐取した件を、朝日住建子会社の元社長増田修造から内部告発され、2002年10月に東京地方検察庁特別捜査部へ詐欺罪で告発された。起訴の可能性が極めて高いとされたが、中坊が弁護士業を廃業すると約束した事で情状され、起訴猶予処分となった。 整理回収銀行勘定の不良債権の多くは、中小企業に対する債権である一方、住専勘定の債権は暴力団が入り込んだ先や、既に先順位の担保がついた回収が難しい債権が多い。帳尻を合わせるために、中小企業向けの債権を強引に回収しているという実態については、マスコミ各社が報道を行なっている。その一方で「山田洋行事件」では、オーナーによる資産隠し疑惑において、回収できる債権を裏取引により放棄したとの疑惑を持たれた。
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