機動性能・燃費・エンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 16:41 UTC 版)
「74式戦車」の記事における「機動性能・燃費・エンジン」の解説
旧防衛庁『仮制式要綱 74式戦車 XD 9002』によれば、以下の通りである。 74式戦車の最高速度は53 km/h、加速性能は0 - 200 m加速が25秒、登坂能力は60 %(堅硬土質において)、超堤能力は1.0 m、超壕能力は2.7 m、最小回転半径は約6 m。履帯幅は550 mmとなっている。燃料消費量は2.5 L/km(時速35 km/h時、水平堅硬道において)。搭載燃料は主タンク780 L、補助タンク200 Lとなっている。走行条件が時速35 km/h時、水平堅硬道の状態では単純計算で航続距離312 km、補助タンク装備時には単純計算で航続距離392 kmとなる。 74式の加速性能0 - 200 mまで25秒という数値であるが、後に登場する諸外国の第3世代戦車と同一条件で比較した場合、レオパルト2A4が推定23.5秒、M1エイブラムスの試作車XM1が推定29秒であることから、74式の加速性能は0 - 200 m区間に限定した場合、諸外国の第3世代戦車と同等水準と言える。本車のパワーウェイトレシオを考慮すると最高速度よりも加速性能を重視したものと考えられる。 エンジンは、戦前以来の伝統である空冷ディーゼルエンジンで、2サイクルツインターボのエンジンはパワーバンドが狭いが瞬発力に優れるため、これも悪路における機動性向上に寄与している。なお、体験乗車時には、エンジンのグリル上に体験乗車用の立ち台が設置される。
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