模索から多様化・混沌の時代へとは? わかりやすく解説

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模索から多様化・混沌の時代へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 17:55 UTC 版)

写真史」の記事における「模索から多様化・混沌の時代へ」の解説

多様化混沌時代現代美術としての写真時代ともいえるが、1960年代頃から、「写真の中では報道写真がもっと優れている」という神話崩れ始め写真作品は、それぞれの分野で進むべき方向についての模索続け全方向拡散していく時代になった考えられる。すなわち、ある時期ある時期捉えてある種傾向でくくることができなくなっていった。このことについては、写真多様化として評価される一方で混沌であると否定的にとらえる考え方もある。 写真作品外見的な特徴としては、ストレートであってもストレートでなくてもかまわない外見重視されず、例えば、いくら美し作品でもそれだけでは評価されにくくなった。撮影技術見た目外見的な質や様式ではなく、むしろコンセプト重要視されるコンセプトさえしっかりしていれば、撮影技術稚拙でもかまわないという考えコンセプト至上主義)すら存在する。したがって、ある独立した1作品とりあげて、「この作品はいい」とはいいにくい状況になっている(1作品では、コンセプト見えない)。 このことについては、写真外見だけで判断されず、その背景にあるものを含めて評価されるようになったとして、肯定的にとらえる考え方もある。その一方で写真独自性失われて、現代美術飲み込まれ現代美術一部分となってしまった、と否定的批判的にとらえる考え方もある。例えば、後者考え方からすれば、「コンセプト至上主義により、逆に技術的にうすっぺらい奇異なわかりにくい写真作品量産されている。」という批判存在しうる(これは、現代美術一般についても当てはまる批判である)。いずれにしても写真を撮る者が写真家である必要性がない時代写真家ではない美術家写真作品制作できる時代)が訪れたといえる

※この「模索から多様化・混沌の時代へ」の解説は、「写真史」の解説の一部です。
「模索から多様化・混沌の時代へ」を含む「写真史」の記事については、「写真史」の概要を参照ください。

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