模倣事件の発生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/28 03:20 UTC 版)
2017年6月、同年4月11日・同年5月29日・同年6月12日と強制わいせつおよび住居侵入の疑いによって逮捕、再逮捕された犯人が、同人誌『がいがぁかうんたぁ』の手口を模倣したとの供述したため、模倣されないための配慮や注意喚起を行うようにと警察から要請があった。犯罪に模倣されたからと著者へ申し入れするのは異例のことである。 本件は要請によって「少女が性的被害に遭うような漫画は今後描かない」と報道されたため、「表現の自由を制限するものでは?」と警戒する声が上がった。 この件に対しクジラックスは、自分の描きたいものの興味が変遷しているため、『がいがぁかうんたぁ』と類似したものは描かないかもしれないと思っていたところに犯罪者が手口を真似たという報告を受けたので、もう『がいがぁかうんたぁ』のような作品を描く気にはならないだろう、という内容であったと説明した。このことから要請によって「表現の自由が脅かされた」とか「警察の圧力に屈した」とか「前例ができた」という話にはしないでほしいと思っているという。 また、表現規制になるのではないかと懸念していた自民党所属の小野田紀美参議院議員が埼玉県警へ本件の担当者に問い合わせて確認したところ、同様の漫画を描かないことを要請したのではなく、作品に対し、フィクションであり、作中の行為を模倣した場合は犯罪になること、著者は一切の責任を負わないことを表記した方が、犯人の供述で巻き込まれないようにするための自衛になる、という提案をしたとのことだった。 また、本事件の発生を受けて作品内容の模倣が行われないよう、内容を修正した上で再版を行う予定である旨が告知されている。
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