模倣チーム出現による変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 16:18 UTC 版)
「マネー・ボール」の記事における「模倣チーム出現による変化」の解説
旧守派から非難を受けたマネー・ボールではあるが、やはり反響も大きく、特にセオ・エプスタインGMのボストン・レッドソックスに代表されるように、豊富な資金力を誇る球団までもがこぞってビーンの手法を模倣してセイバーメトリクスを重視するようになると、かつて過小評価されていたはずの選手の市場価値が高騰。安価で良い選手を獲得することが難しくなったことで2000年代の後半からアスレチックスの成績も低迷するようになった。 そのため、今日ではビーンの方法論にも若干変化が生じており、2000年代後半からは守備や走塁にも比重をかけるようになった。実際、2009年シーズンのアスレチックスはラージャイ・デービスが41盗塁(リーグ4位)を記録。翌年も同選手が50盗塁(リーグ2位)を記録し、クリフ・ペニントンも29盗塁を記録。チーム盗塁数でも19年ぶりに150を越え(リーグ3位)、犠打数は12年ぶりに40を越えた。 これについて、ビーンは「状況は絶えず変化する」と語っており(「変わらないのはアスレチックスの年俸総額ぐらいである」)、2008年現在は試行錯誤の時期であることを認めている。ただし、盗塁に関しては出塁率、長打率に優れた選手を財力のある球団に獲られてしまうようになったため、苦肉の策として増えていただけで、盗塁にあまり効果がないという従来の主張は2000年代後半も変わっていないとしている。
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