標準の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/01 03:57 UTC 版)
「Text Encoding Initiative」の記事における「標準の概要」の解説
XML によってテキストデータをマークアップしていくという方法を採っており、書誌情報的なものからテキスト全体の構造、個別の箇所の解釈や異読、その他様々な付帯情報までも、マークアップによって記述することを目指している。 どのような深さで構造化を行い注釈を記述するかは、記述者の任意であり、段落を示す程度の記述から、紙媒体での脚注のレベルかそれ以上の細い記述まで、様々なレベルの記述が可能である。また、言語コーパスのように各単語の属性に着目して記述するものもあれば、古典文献学のように書誌情報や異文に着目して記述するものもあるなど、対応可能な分野も様々である。厳密な学術利用に耐え得ることを目的に高い構築性を実現したものは、デジタル学術編集版 Digital Scholarly Edition と呼ばれることがある。 主に人文学者や情報工学者・図書館情報学者・専門司書などが集まって作られている標準であり、コミュニティ駆動型の標準である。すべての資料に完全に適用が可能なものではなく、また、工業標準のように完全に確定したものではない。現在も技術の発展とコミュニティの拡大にあわせて、適用範囲を広げている。
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