様々な主張と文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 04:38 UTC 版)
アメリカ軍と取引が多いダグラスにより設立されたのちも軍関係の戦略研究の契約が多く、軍産複合体と関連付ける論者も多い。陰謀論でたびたび話題にされるが、多くは研究内容の詳細が明らかでないため間違っているか不明瞭なものとなっている。軍産複合体で大きな役割を果たしたランド研究所の関係者を、ランド研究所内の研究でも大きな役割を果たしていたとする者もいるが多くは間違いである。 初期のランドが主としてアメリカ軍と密接に関わり戦略研究を担った事実をフィクションで描いた一例に、スタンリー・キューブリックの映画『博士の異常な愛情』で主人公のドクター・ストレンジラブは、ランドで核戦略や民間防衛を研究したハーマン・カーン、フォン・ノイマン、ドイツからアメリカとスポンサーを変えながら一貫して宇宙ロケットを目指したウェルナー・フォン・ブラウンなどが実在のモデルとされ、主人公が勤務する研究所「BRAND Corporation」はRAND Corporationのもじりである。当時のアメリカ空軍参謀総長カーチス・ルメイをモデルとした思しき人物も登場しているが、ルメイはRANDを「Research And No Development(研究し何も開発しない)の略ではないか」と皮肉ったことがある。ロバート・マクナマラが国防長官として軍の合理化を進めた際に、ランドのスタッフが立案と実行に携わり、予算削減に慌てた軍が対抗して政策スタッフを掻き集めた。 ランド研究所はおびただしい出版物を出しているが、そのベストセラーは『乱数表』である。en:A Million Random Digits with 100,000 Normal Deviatesを参照、「ベストセラー」として言及しているのは「RANDom」に掛けたアメリカンジョークの可能性がある。
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