概日リズムの乱れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 04:05 UTC 版)
リズムの乱れは通常、短期的に良くない影響をおよぼす。多くの旅行者は時差ボケとして知られる状態を経験したことがあるだろう。主な時差ボケの症状として、疲労、失見当識、不眠などがあげられる。いくつかの疾患、例えば双極性障害 (bipolar disorder) や概日リズム睡眠障害などは概日リズム機能の低下と結びつけて考えられている。最近の研究では、双極性障害に見られる概日リズムの乱れは、リチウムの時計遺伝子への効果によって改善されるという報告もされている。 長期的なリズムの乱れは、体の健康を深刻に悪化させる。特に心血管病を発生・悪化させる。体内時計を考慮して投薬を行うことで、薬の効力を増し、副作用や毒性を減らすことができる可能性が指摘されている。例えば、アンジオテンシン変換酵素阻害薬 (angiotensin converting enzyme inhibitors; ACEi) の時間治療は夜間の血圧を降下させ、左心室の組織再構築(リモデリング) (left ventricular (reverse) remodeling) に良い影響を与える。
※この「概日リズムの乱れ」の解説は、「概日リズム」の解説の一部です。
「概日リズムの乱れ」を含む「概日リズム」の記事については、「概日リズム」の概要を参照ください。
- 概日リズムの乱れのページへのリンク