概日リズムの研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/07 05:17 UTC 版)
本種を概日リズム研究の素材に選んだのは森主一で、昭和17年(1942)のことであった。彼は兵役から戻ったばかりで、それまでは淡水や陸上の動物で日周期活動を研究していたのだが、心機一転して海産動物に目を向けることにした由。京都大学の瀬戸臨海実験所でその対象を刺胞動物に定めた。これは、当時は内発周期の根拠を中枢神経に求める考えが強くあったことに起因する。刺胞動物は散在神経系を持ち、中枢神経がないのであるから、そこで見られる周期的な活動を研究することで、その面が明らかになると考えてのことだった。その中でも本種を選んだのは、日周期の活動の変化がきわめてはっきりしていたからである。
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