業績との連動性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 06:25 UTC 版)
「ネット・プロモーター・スコア」の記事における「業績との連動性」の解説
NPSは、顧客ロイヤルティを測定する指標の中でも特に、業績成長との相関が強く観測されている指標である。 2003年にSatmetrix社が、航空会社・運送会社・生命保険会社など、12業種50社以上の企業に対して行った調査によると、ほとんどの企業においてNPSのスコアと収益成長率に有意な相関関係(相関係数0.70以上)が見られた。特に航空業界においては、相関係数が0.89と非常に高く、非常に強い相関が見られた。 NPSのスコアが業績成長と大きく連動する理由は以下の2つに集約される。 ①将来の行動を聞いている 顧客満足度調査の場合、基本的に「満足していますか」というように過去の体験とそれに伴う現在の感情を質問するため、仮に「満足している」と回答した場合であっても、必ずしも継続購入や他者への推奨といった行動につながるわけではない。一方で、NPSでは「親しい人にすすめますか」という将来の行動を聞いているため、顧客の実際の将来的な行動をより反映した回答を得ることができる。 ②ストレスのかかる行動を聞いている “親しい人にすすめる”という行為は、その人との関係性に少なからず影響を及ぼすため、同じ将来の行動を聞くにしても、「また買いますか」のように自分だけで完結してしまう行動を聞くよりもストレスが強い。 そのため、NPSで9〜10点の回答をした顧客は、実際に親しい人にすすめる可能性も高くなると考えられる。
※この「業績との連動性」の解説は、「ネット・プロモーター・スコア」の解説の一部です。
「業績との連動性」を含む「ネット・プロモーター・スコア」の記事については、「ネット・プロモーター・スコア」の概要を参照ください。
- 業績との連動性のページへのリンク