梶原定石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 05:46 UTC 版)
梶原はいくつかの新手、新定石を編み出し、梶原定石の名で知られているものも多い。代表的なものとして以下がある。 小目の二間高バサミにハザマ飛びする形の派生型 白は数子を捨石にした代償に、黒一子を突き抜いて切り離し、先手で勢力を得る。この後白aに封鎖するのも手厚いが、手を抜くことが多い。後の黒aには、隅の白石にはこだわらずに白bと外す要領。 小目二間高バサミ、コスミ対策 黒1、白2に対して、従来の7でなく3におさえ、白12まで。この後黒aにオサエるのが部分的に好形だが、右辺に先着する手もある。 カケ 小目の大ゲイマガカリに一間にハサむ形で、黒11のカケが梶原の新手で、黒15までが定石となっている。従来は11では黒a、白11、黒15と運ぶ手が多く打たれていた。また当初は15の手でbと打っていたが、その後15が主流になった。 黙ってサガリ 小目の一間高ガカリに上ツケして、白4とノビるのは場合の手だが、黒5から9となった時に、白a、黒bとして白が先手を取るのがよく打たれる定石。ここで黙って白10と下がるのが梶原創案。黒cの切りには白dで取れているのが利点だが、白が後手であり、かなり特殊な手段。 中国流対策 黒の中国流に、白1、黒2のあと、白3とノゾクのが梶原の創案した手法。黒4のツギなら白5にヒラクが、黒4でaなら白は右上のサバキが容易であるので、左辺bなどに先着する。
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