桑田神社とは? わかりやすく解説

桑田神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/02 04:27 UTC 版)

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桑田神社(くわだじんじゃ、くわた-)は、『延喜式神名帳』に記載されている丹波国桑田郡式内社。以下の二社が論社とされている。

概要

延喜式神名帳』に「丹波国桑田郡 桑田神社」と記載される式内社

亀岡市内に論社が二社ある。馬堀の社は山本の社の元宮ともいわれるが、正確な由緒は不詳。

両社とも亀岡市東部、大堰川右岸の保津峡入り口近くに鎮座し、川向うには請田神社が鎮座する。

桑田神社 (亀岡市篠町山本)

桑田神社

拝殿(左)と本殿(右奥)
所在地 京都府亀岡市篠町山本北絛50.51
位置 北緯35度00分51.83秒 東経135度36分33.88秒 / 北緯35.0143972度 東経135.6094111度 / 35.0143972; 135.6094111 (桑田神社 (亀岡市篠町山本))
主祭神 市杵島姫命
社格 式内社(小)論社
村社
創建 不詳
本殿の様式 流造
例祭 10月25日[1]
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保津峡入り口
右岸を走る嵯峨野線の奥に当社。左岸には請田神社が鎮座する。

桑田神社(くわだじんじゃ、くわた-)は、京都府亀岡市篠町山本にある神社式内社論社旧社格村社

祭神

主祭神
配祀神

歴史

祭神の大山咋命・市杵島姫命は、鍬山神社(亀岡市上矢田町)祭神とともに、湖であった亀岡盆地を開拓のため保津峡を開削したといわれる。当地は盆地入り口にあたるため政治的にも重要な地で、秦氏の勢力がいち早く進出したとされる[2]。社伝では、この地は「田庭」と呼ばれており「丹波」はこの田庭より名付けられたとされる[3][注釈 1]。その後、田庭には早稲を作ったり桑を植えて養蚕を営んだことに因み、田庭を今でも小字で「桑の木」と呼んでいると伝える[3]

天明年間(1781年-1789年)社殿が焼失[1]

当地の地名が「桑田」であることは『大日本史神祇志』にも記されているが、明治6年まで川向うの神社と同じく「請田神社(浮田神社)」を名乗っていた[2]。明治6年6月、近代社格制度において村社に列し、明治10年6月に式内社桑田神社を公称[1]

境内

摂末社

  • 地主神社
  • 五社神社
  • 天満宮
  • 水神宮
  • 九頭龍大神
  • 秋葉宮
  • 祓戸宮

現地情報

所在地
交通アクセス
周辺

桑田神社 (亀岡市篠町馬堀)

桑田神社

中央に本殿、右隣に天満宮
所在地 京都府亀岡市篠町馬堀東垣内3
位置 北緯35度00分31.38秒 東経135度36分08.36秒 / 北緯35.0087167度 東経135.6023222度 / 35.0087167; 135.6023222 (桑田神社 (亀岡市篠町馬堀))
主祭神 市杵島姫命
社格 式内社(小)論社
無格社[4]
創建 不詳
例祭 10月25日[4]
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桑田神社(くわだじんじゃ、くわた-)は、京都府亀岡市篠町馬堀にある神社式内社論社旧社格無格社[4](社格がないという意味ではなく「無格社」という社格)。

祭神

歴史

由緒は不詳。当地から篠町山本に祭神が遷ったともいわれる[4][5]

境内

摂末社

  • 天満宮

現地情報

所在地
交通アクセス

脚注

注釈

  1. ^ 「丹波」は古くは「たには・たにわ」と呼ばれたことは『和名抄』から分かっており、考古学的にも語源として「田庭」とする説がある(「丹波国#「丹波」の名称と由来」を参照)。

出典

  1. ^ a b c 桑田神社(亀岡市篠町山本北条)(延喜式神社の調査[個人サイト])。
  2. ^ a b 境内説明板より。
  3. ^ a b 『亀岡神社誌』桑田神社項。
  4. ^ a b c d 桑田神社(亀岡市篠町馬堀東垣内)(延喜式神社の調査[個人サイト])。
  5. ^ 馬堀桑田神社(丹波の神社[個人サイト])。

参考文献

  • 境内説明板(篠町山本のみ)
  • 『日本歴史地名大系 京都府の地名』(平凡社)亀岡市 桑田神社項
  • 式内社研究会編『式内社調査報告 第18巻』(皇學館大学出版部)桑田神社項

桑田神社 (亀岡市篠町山本)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/23 22:04 UTC 版)

「桑田神社」の記事における「桑田神社 (亀岡市篠町山本)」の解説

桑田神社(くわだじんじゃ、くわた-)は、京都府亀岡市篠町山本にある神社式内社論社旧社格村社

※この「桑田神社 (亀岡市篠町山本)」の解説は、「桑田神社」の解説の一部です。
「桑田神社 (亀岡市篠町山本)」を含む「桑田神社」の記事については、「桑田神社」の概要を参照ください。

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