核融合の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 01:53 UTC 版)
熱核融合 超高温により起こる核融合。本項で詳説する。 衝突核融合 原子核を直接に衝突させて起こす核融合。原子核の研究において使用される。 スピン偏極核融合 陽子と中性子の角運動量のパラメータ(スピン)を制御する事により核融合反応を制御する。 ピクノ核融合 非常に高密度の星(白色矮星)の内部で起こっていると考えられている核融合反応。電子が原子核のクーロン力を強く遮断して、低温の状態でも零点振動による量子トンネル効果により核融合が起こる。 ミューオン触媒核融合 負ミューオンは電子と電荷は同じだが約200倍の質量を持つので束縛軌道半径が約200分の1である。そのため、電子を負ミューオンに置き換えると原子核同士が接近しやすくなり核融合が起こりやすくなる。負ミューオンは消滅までに何度もこの反応に関与できるのであたかも触媒のように作用する。 常温核融合 室温で核融合が起こる反応。1989年3月に米ユタ大学の研究者がこの現象を発表した。当時は再現性にばらつきがあったため科学的な議論を呼んだが、その後、ナノ金属加工技術や電子顕微鏡の発展により2010年頃から再現性が高まり、再評価されている。
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