株主総会における株主へのサービス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 08:26 UTC 版)
「株主総会」の記事における「株主総会における株主へのサービス」の解説
個人株主を重視する会社の株主総会においては、会社の企業活動のアピールのために、色々な特典を用意して、株主が参加してもらえるようなサービスを行なっている。しかし、この点については、株主の議決権行使に関する利益供与にならないかといった論点があると同時に、ファンドからは「日本の株主優待制度等は大口株主を軽視している」という指摘がなされている。 主なサービスには以下のものがある。 お土産 多くの会社において、出席した株主にお土産として自社製品や茶菓等が配られる。「お車代」と称して、商品券やプリペイドカードなどの金券を出席者に配布している会社も存在する。しかし、2010年代中頃から廃止する会社が多くなっている。 会社決算説明会の開催 総会後、会社の事業内容について知識のあまりない個人株主に対して、事業活動や組織について噛み砕いて説明する場を設ける場合がある。とりわけ、一般消費者になじみ(接点)がない生産財・中間財メーカーなどが積極的に行っている。 懇親会の開催 総会後、飲食接待を行なう。その場で各役員が、各株主と直接対話する場合も多い。また、飲食業(外食産業・中食産業)を営む会社では、新商品を中心に自社の商品を試食してもらうために提供する場合もある。ゲームソフトの会社では総会中に同伴の子供が自社ソフトのプレイを楽しめるようになっていたり、終了後に新商品の試用ができるようになっていたりする。 コンサート 音楽関連の会社(レコード会社や芸能事務所など)では、会社がプロデュースする音楽家(ミュージシャン)の演奏会を行なう場合がある。 託児所 総会開催中に、同伴の子供を対象に託児サービスを行っている会社もある。
※この「株主総会における株主へのサービス」の解説は、「株主総会」の解説の一部です。
「株主総会における株主へのサービス」を含む「株主総会」の記事については、「株主総会」の概要を参照ください。
- 株主総会における株主へのサービスのページへのリンク