李靖の戦術とは? わかりやすく解説

李靖の戦術

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 05:49 UTC 版)

李靖」の記事における「李靖の戦術」の解説

常勝誇った李靖の戦術の基本は、騎兵機動力依存した長距離奇襲戦法であった。敵の思いもよらない方角から攻め込んで混乱させ、敵が逃げ方向正確に予測して伏兵を置き、挟撃して殲滅するという戦法によって、李靖味方の兵が敵より少な場合でも常に勝利を収めた。その鮮やかな勝ち方から、中国では李靖をして史上最高の名将とする書籍が多い。 この戦法は、馬の運用長けた遊牧民族との戦いにおいても有効であった遊牧民族戦法は、機動力優れた馬上から相手との距離を一定保ちつつ弓を射掛けるというものであったため(パルティアンショット)、敵陣に切り込めば案外たやすく退却することが多かったからである。とはいえ、敵の逃走する方角正確に予測する李靖戦略眼は、同時代においては突出していたと言える。 この機動力重点を置く李靖兵法は『李靖兵法』などの書物にまとめられ後世兵法発展絶大な影響与えた中でも李衛公問対』は武経七書一つとしてもよく知られている。 『李衛公問対によれば李靖陣形については諸葛亮影響受けており、騎兵運用について曹操影響受けているようである。また同書によると、李靖正攻法奇策変幻自在運用目標としているが、軍勢分散集合究めるまでに正攻法奇策変幻自在運用究めたのは孫武のみであるとしている。また同書によると、李靖は「防御力輸送力秀でた戦車(偏箱車鹿角車)は用兵の要である」として馬隆称賛している。

※この「李靖の戦術」の解説は、「李靖」の解説の一部です。
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