本庄道芳とは? わかりやすく解説

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本庄道芳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/29 08:03 UTC 版)

 
本庄 道芳
時代 江戸時代前期
生誕 慶長9年(1604年
死没 寛文8年(1668年)6月8日
改名 北小路道芳→本庄道芳
別名 北小路宮内少輔
戒名 石舟
墓所 江戸浅草誓願寺
安養寺
官位 従五位下宮内少輔
主君 二条康道徳川綱吉
氏族 大江姓北小路家藤原氏あるいは有道氏本庄氏
父母 父:本庄宗正、母:波々伯部安忠女(九条政所官女・新三位局)
兄弟 道芳桂昌院本庄宗資、願教、大宮大蔵大輔俊重・山科宗賀入道室、佐野公当室
徳山真政女
道高、藤五郎、源之助、能之助、佐野勝由室、興津能玄室
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本庄 道芳(ほんじょう みちか)は、江戸時代前期の武士北小路 道芳とも。本姓大江氏から藤原氏藤原冬嗣系)本庄氏に改姓した(ただし本庄氏を有道氏系とする系図も存在する[1])。官位従五位下宮内少輔江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉の伯父に当たる[2][3]

出自

岐阜大学保管の「丹羽文書」に所収の「本庄氏系図」(『寛政重修諸家譜』編纂の際に作成されたとされる)によると、藤原冬嗣の15世孫・本庄太郎家長が本庄氏を名乗り、その7世孫・本庄大夫判官宗成と子の左馬助が足利義満に仕え、左馬助は偏諱を賜り右衛門尉満宗を名乗ったという。その6世孫・左馬助宗誠の子が道芳の父・本庄宗正とされる[4]

一方、明治15年(1882年)に出版された『華族類別譜』では饒速日命の末裔である丈部氏道[注釈 1]が祖とされ、児玉党の一族とされる[7]

『華族類別譜』に見える系図 

概要

慶安元年(1648年)4月に朝廷天海に慈眼大師の号を賜り、「天海版一切経」の完成を記念して日光山で転読の法会が行われた。その勅使として二条康道が選ばれ、諸大夫であった道芳も随伴して江戸に入った。その際に妹・桂昌院との関係から甥の松平徳松(後の徳川綱吉)のお守り役となり江戸に残留し、神田館の家老となり、廩米千俵を賜り、従五位下宮内少輔に叙任された。この時に大江姓北小路家から藤原氏本庄氏へと改姓した。同4年(1651年)12月8日には1000石が加恩され、上野国新田邑楽郡に2000石の采地を賜った。さらに寛文元年(1661年)閏8月11日には美濃国各務郡下野国梁田郡に計2000石の采地を賜った。同年12月30日に全ての職を辞した。同8年(1668年)6月8日に65歳で死去した[8][9]

系譜

  • 父:本庄宗正
  • 母:九条政所官女・新三位局 - 波々伯部安忠女
  • 妻:徳山真政女
    • 長男:藤五郎 - 早世
    • 次男:道高
    • 三男:源之助 - 早世
    • 四男:熊之助 - 早世
    • 女:於鶴様 - 佐野勝由室
    • 女:於アグリ様 - 興津能玄室

脚注

注釈

  1. ^ 一品式部卿親王葛原親王)の家令で外從五位下。天長10年(833年2月丙子に姓を有道氏(姓は宿禰)に改姓した[5][6]

出典

  1. ^ 柴山典編『華族類別譜 (明治15年)下巻』(屏山書屋、1882年)
  2. ^ 千葉琢穂『藤原氏族系図 第3巻』(展望社、1988年)
  3. ^ 小松茂美『日本書蹟大鑑 第17巻』(講談社、1977年)
  4. ^ 高富町『高富町史 本編』(高富町、1977年)
  5. ^ 続日本後紀
  6. ^ 笹川臨風国立国会図書館デジタルコレクション 兒玉黨』笹川種郎、1923年。全国書誌番号:43039036https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/972010 国立国会図書館デジタルコレクション 
  7. ^ 柴山典編『華族類別譜 (明治15年)下巻』(屏山書屋、1882年)
  8. ^ 千葉琢穂『藤原氏族系図 第3巻』(展望社、1988年)
  9. ^ 小松茂美『日本書蹟大鑑 第17巻』(講談社、1977年)


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