服薬指導のポイント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 07:19 UTC 版)
上記に述べた通り、服薬指導とは患者に納得して処方薬を服薬してもらうための説明を行うことであるが、ただ一方的に説明すればよいというものではない。服薬指導では患者の訴えを聞くことも大切であり、薬剤師にはコミュニケーション能力が問われる。患者の中には「医者には本音を話しにくい」と考えていたり、「医者と話したときにはいい忘れたけれども、そういえば…」というような具合で言いたい事を思い出したりして、薬剤師から薬を受け取り、服薬指導を受ける際になって本音を話してくれる例も多い。患者からこのような本音の声を聞きだすには信頼関係の構築が必須であり、服薬指導はこのような声を情報として医師にフィードバックする働きも有している。服薬指導の記録は薬歴として保存し、今後より良い薬物治療を行うために活用する。 また、一部の疾患(特に癌)では患者への告知が問題となり、薬剤師が抗癌剤を見て機械的に「これは癌を治す薬です」などと患者に説明することは厳禁である。主治医の方針によっては癌であることをまだ告知していない場合も考えられ、スタッフとの密な連携が必要である。小児や妊婦、高齢者などの患者でも服薬指導には注意を要し、相手に応じた指導を行う必要がある。
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