有馬のハルニレ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 07:17 UTC 版)
有馬のハルニレ(ありまのハルニレ)は、神奈川県海老名市に生育するハルニレの巨木である[1][2]。江戸時代の医師、半井驢庵(なからい ろあん)が朝鮮半島から持ち帰って屋敷の門前に植樹したうちの1本といい、「なんじゃもんじゃ」の通称で親しまれている[1][2][3]。1954年(昭和29年)に神奈川県の天然記念物、1984年(昭和59年)には「かながわ名木100選」に選定された[4][5][6][7]。1988年(昭和63年)に環境庁により行われた「日本の巨樹・巨木林調査」では、ハルニレの中で幹周りが全国第1位の巨木であるとされた[2][8][9]。根元の空洞や大枝の先端の折損などの被害がみられるものの、海老名市は樹木医による樹木診断や土壌の改良などの対策を続けている[1][10]。
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h “有馬のはるにれ”. 海老名市. 2023年7月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 『巨樹・巨木 日本全国674本』、p.156.
- ^ a b 『関東地区 巨樹・名木巡り』、pp.58-59
- ^ a b “神奈川県文化財目録” (PDF). 神奈川県教育委員会教育局生涯学習部文化遺産課. 2023年7月15日閲覧。
- ^ a b “かながわ名木100選” (PDF). 一般社団法人日本樹木医会神奈川県支部. 2023年7月15日閲覧。
- ^ a b “かながわの名木100選” (PDF). コトバンク(日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」). 2023年7月15日閲覧。
- ^ a b c 『かながわの名木100選』、pp.142-143.
- ^ a b c 『日本の巨樹・巨木林(全国版)』、p.75.
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- ^ a b c “有馬のハルニレ” (PDF). 一般社団法人日本樹木医会神奈川県支部. 2023年7月16日閲覧。
- ^ 『県別マップル14 神奈川県道路地図』、60図(厚木インター).
- ^ “神奈川県の巨木-有馬のはるにれ” (PDF). Googleマップ. 2023年7月15日閲覧。
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- ^ 石野(1937)、p.2.
- ^ a b c d 『海老名市史 3 資料編 近世I』、pp.117-118.
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- ^ a b c d 『郷土史 本郷』、pp.74-75.
- ^ a b c 『海老名市史跡文化財写真ガイド ふるさとの歴史と文化遺産』、pp.58-60.
- ^ a b c d 『海老名市文化財資料集・第9集』、pp.104-105.
- ^ 『日本大百科全書 19』、p.177.
- ^ 石野(1937)、p.20.
- ^ “海老名郷土かるたについて”. 海老名市. 2023年7月17日閲覧。
- ^ a b “郷土かるたの擬木柱をめぐりませんか”. 海老名市. 2023年7月17日閲覧。
- ^ “海老名郷土かるた「な」”. 海老名市. 2023年7月17日閲覧。
- ^ “板根ハルニレ”. 東北巨木調査研究会. 2023年7月16日閲覧。
- ^ “個別データ”. 巨樹・巨木林データベース(環境省自然観光局生物多様性センター). 2023年7月16日閲覧。
- ^ “樹齢350年以上「有馬のはるにれ」 県天然記念物指定から60年”. タウンニュース海老名・座間・綾瀬版. 2023年7月16日閲覧。
- ^ “審議結果(令和4年度第3回)” (PDF). 神奈川県文化財保護審議会. 2023年7月16日閲覧。
- 1 有馬のハルニレとは
- 2 有馬のハルニレの概要
- 3 脚注
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