有理整数の場合とは? わかりやすく解説

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有理整数の場合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 01:32 UTC 版)

3乗剰余の相互法則」の記事における「有理整数の場合」の解説

p を法とする3乗剰余とは、その3乗が p を法として合同任意の数のことである。もし x についての合同式 x3 ≡ a (mod p) が整数解を持たないなら、a は p を法とする3乗剰余であるという。 数論よくあることだが、素数を法とするほうがより上手くいくことが多いため、この節では全ての p、q などの法は正の奇素数であると仮定する。まず初めに素数 q が q ≡ 2 (mod 3) を満たすとき、すべての整数3乗剰余であることに注意しよう03 = 0 ≡ 0 (mod q) から、0は明らかに3乗剰余であるため、整数 x は q で割り切れない仮定する整数 n を q = 3n + 2 を満たすように取っておく。ここで、フェルマーの小定理より、任意の整数 x に対して次の2つ合同式成り立つ: x q ≡ x mod q , x q − 1 ≡ 1 mod q . {\displaystyle {\begin{aligned}x^{q}&\equiv x{\bmod {q}},\\x^{q-1}&\equiv 1{\bmod {q}}.\end{aligned}}} 2つ合同式を辺々掛けることで、x2q − 1 ≡ x (mod q) が得られるさて、q = 3n + 2 であったから、次が成り立つ: x ≡ x 2 q − 1 = x 2 ( 3 n + 2 ) − 1 = x 6 n + 3 = ( x 2 n + 1 ) 3 mod q . {\displaystyle x\equiv x^{2q-1}=x^{2(3n+2)-1}=x^{6n+3}=\left(x^{2n+1}\right)^{3}{\bmod {q}}.} したがって唯一の興味深いケースは法 p が p ≡ 1 (mod 3) を満たすときとなる。このとき、ゼロ除いた p を法とする剰余類は、それぞれが (p − 1) ⁄ 3個の要素を持つ3つの集合分割される。e を何らかの(p を法として)3乗剰余な元とするとき、その集合は以下のように明示的に分類できる: 3乗剰余な元からなる集合第一集合の各元を e 倍して得られるからなる集合第一集合の各元を e2 倍して得られるからなる集合この分割を表現する別の方法として、原始根用いるものがある。すなわち: p を法とした原始根対す指数が、3を法として0となるもの(3で割り切れるもの)。 p を法とした原始根対す指数が、3を法として1となるもの。 p を法とした原始根対す指数が、3を法として2となるもの。 である。群論のことばでは、第一集合乗法群 (Z ⁄ pZ)× の指数3の部分群であり、残り2つ和集合はその補集合である。

※この「有理整数の場合」の解説は、「3乗剰余の相互法則」の解説の一部です。
「有理整数の場合」を含む「3乗剰余の相互法則」の記事については、「3乗剰余の相互法則」の概要を参照ください。

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