最終的な定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 04:27 UTC 版)
「国際天文学連合による惑星の定義」の記事における「最終的な定義」の解説
2006年8月26日の第26回総会で決定された決議5Aは、以下のようなものである。 「 IAUは、太陽系の惑星及び衛星を除くその他の天体は、区別された以下の3つのカテゴリに分類されることを決議する。(1) 惑星[1]は、(a) 太陽の周りの軌道にあり、(b) 自身の重力が剛体力に打ち勝つのに十分な質量を持つことから静水圧平衡の状態にあると推定され(球形に近い形で)、(c) 軌道上から近隣の他の天体を一掃している天体である。(2) 準惑星は、(a) 太陽の周りの軌道にあり、(b) 自身の重力が剛体力に打ち勝つのに十分な質量を持つことから静水圧平衡の状態にあると推定され、(球形に近い形で)[2]、(c) 軌道上から近隣の他の天体を一掃していない天体で、(d) 衛星ではないものである。(3) 衛星を除き、太陽の周りの軌道を公転するその他の全ての天体[3]は、「太陽系小天体」と総称する。注:[1] 8つの惑星は、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星である。[2] IAUは、準惑星とその他の天体の間に境界線上の天体を割り当てる作業を進める。[3] 現在は、太陽系の小惑星、太陽系外縁天体、彗星、その他の小天体の大部分が含まれている。 」 IAUは、さらに次の決議を行った。 「 冥王星は前述の定義では準惑星であり、太陽系外縁天体の新しいカテゴリーのプロトタイプとして評価される[1]。注:[1] IAUはこのカテゴリーの名前を選ぶ作業を進める。 」 IAUはまた、「惑星と準惑星は、2つの区別された分類の天体である」という決議も行った。これは、準惑星はその名前に関わらず惑星とは見なされないことを意味した。
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