最終共通祖先 (LUCA)とウイルス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 21:19 UTC 版)
「ウイルスの進化」の記事における「最終共通祖先 (LUCA)とウイルス」の解説
ウイルスは古代から存在してきた。細菌(バクテリア)、真核生物(ユーカリオタ)、古細菌(アーキア)の生物の3ドメインの各ドメインとウイルスとの関係を解明してきた分子レベルの研究によれば、生命の分岐以前に、ウイルスタンパク質が最終共通祖先(英語:Last universal common ancestor、LUCA)に感染していたことが示唆されている。 LUCAとは現生生物(細菌とアーキアと真核生物)の最終共通祖先のことで、クラウングループの中では最初の生物であるが、ステムグループまで含めれば、最初の生物ではない可能性がある。 LUCAにウイルスが感染したということは、生命の進化の初期にいくつかのウイルスが出現したことを示しており、おそらく複数回発生したことを示す。また、共通祖先の構造遺伝子とゲノム複製遺伝子の置換を通じて、新しいウイルスグループが進化の全ての段階で繰り返し出現してきたことも示唆されている。
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