最後のイマームたち3人の役割とその時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 07:07 UTC 版)
「十二イマーム派」の記事における「最後のイマームたち3人の役割とその時代」の解説
最後のイマームたちの時代は支配者の厳しい締め付けに留意し、それまでのイマームたちが示した知識が逸脱しないように努めた。 イマーム・レザーの殉教でもって、イマームたちによる新たな努力の時代が始まったが、それは預言者の家の人たちにとって苦難の時代でもあった。イマーム時代の中で、第九代イマーム・ジャヴァード以降は、預言者の家の人たちにとって、最悪の時期であった。 カリフ・マアムーンは討論集会を開き、幼くしてイマームとなったイマーム・ジャヴァードを敵に論破させ、人々の信頼を失墜させようとした。カリフ機関は日に日に監視を強め、最終的にイマーム・ジャヴァードを殉教させる以外に途はなかった。イマーム・ジャヴァードの次の第十代イマーム・ハーディは第十代カリフ・ムタワッキルの従者がカリフに、メッカとメディナの民衆がイマームに従うことを求めていると書き送り、イマームをその力追放するように求めるまでに至った。カリフはイマーム・ジャヴァードをサーマッラーに召喚した。イマーム・ジャヴァードは20年間「アスキャル」という地区で駐屯軍に囲まれ、官憲の監視のもと、ついに殉教した。 彼の後のイマーム・ハサン・アスキャリーも、そのイマーム位は6年以上に及ばなかったものの、同じような条件下にあった。カリフ機関からの強い監視を受け、ほとんどの期間投獄されていた。同様にシーア派信徒たちが軍備を為すことがないように、カリフ機関は資金の面からも厳しく制約をかけ、彼らのいかなる種類の反抗も厳しく弾圧し、第11代イマーム・ハサン・アスキャリーも殉死した。
※この「最後のイマームたち3人の役割とその時代」の解説は、「十二イマーム派」の解説の一部です。
「最後のイマームたち3人の役割とその時代」を含む「十二イマーム派」の記事については、「十二イマーム派」の概要を参照ください。
- 最後のイマームたち3人の役割とその時代のページへのリンク