最多期における在日イラン人の概況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 04:40 UTC 版)
「在日イラン人」の記事における「最多期における在日イラン人の概況」の解説
他のムスリム諸国からの労働者と同じく、ほとんどの在日イラン人は中年層である。20歳代以下が6%、50歳代以上が3%であるのに対し、30歳代および40歳代が76%である。圧倒的大多数が男性で、20代30代の大部分は単身者で、日本渡航以前に海外旅行の経験をもたない。また既婚者であっても一般的に渡航に家族を伴っていない。在日イラン人のほとんどは渡航以前にはイランの都市居住者で、テヘラン南部地区や東アーザルバーイジャーン州(東アゼルバイジャン州)からの者が多い。言語では前者はペルシア語話者、トルコやアゼルバイジャンに隣接する後者はテュルク語(アゼリー語)話者が代表的。教育水準については、日本へのイラン人渡航者は他のムスリム集団、たとえばバングラデシュ人と比較して低い。帰国した120人の元在日イラン人を対象とした調査では、大学ないし大学院教育経験者は2%以下で、73,1%が第三段階で教育終了であった。日本滞在中、平均月712ドルを送金している。雇用先は大部分が建設産業であった。しかしバブル崩壊後、建設関連の雇用機会は減少し、駅周辺での無店舗小売りに転じた。携帯電話が普及する以前、日本人が作った違法テレホンカードを売却する犯罪者が増え、イラン人は不法入国者で非合法な活動による利益で生活していると認識されるようになった。。
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