最初の論文として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/01 14:04 UTC 版)
「医学文献ユーザーズガイド」の記事における「最初の論文として」の解説
1970年代後半に、ディビッド・サケット(英語版)博士を含むマックマスター大学の臨床疫学グループは、臨床研究を解釈するために、臨床家を手助けする論文の連載を行った。1981年に『カナダ内科学会誌』(CMAJ)にてはじまったこれらの論文は、「批判的吟味」(Critical appraisal)という用語を導入した。 1990年代、ゴードン・ガイアット(英語版)博士は「根拠に基づく医療」(Evidence-based medicine:EBM)の用語を導入して、臨床的な意思決定において、患者の価値観と好みを踏まえた、臨床研究からの体系的な証拠の厳格な役割を強調した。その後、学術的な医師のグループによる、国際的な根拠に基づくワーキング・グループ(Evidence-Based Medicine Working Group)を組織し、根拠に基づく医療の新しいパラダイムを1992年の論文にて発表した。 その根拠に基づくワーキング・グループは、医学文献(英語版)を臨床的な実務に応用するための、より実践的な手法を生むことによって、『カナダ内科学会誌』にて人気の連載を形作っていった。『アメリカ医師会雑誌』(JAMA)の編集者であるドラモンド・レニー(Drummond Rennie)によって支持され、この『ユーザーズガイド』となった。このガイドは、医学的疑問と異なる種類の研究デザインに対応するための手法についての、25の主題で構成され、当初はJAMAに1993年から2000年の間に32の論文の連載によって取り上げられ掲載された。
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