最初の認知
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 10:01 UTC 版)
1920年代の末に、ハーバード大学天文台のハーロー・シャプレーと共同研究者達はブルームフォンテーン(南アフリカ)に設置された24インチ Bruce 望遠鏡で得られた写真乾板を用いて南天の銀河のサーベイを開始した。1932年までにシャプレーは乾板上での銀河のカウントから南天の 1/3 の領域の実視等級18等よりも明るい 76,000 の銀河の発見を報告している。後年、このデータのいくつかは銀河面吸収帯の分布と宇宙における銀河の分布密度の計測を目的とする、ハーバード銀河カウントの一部として出版された。このカタログの中で、シャプレーは、かみのけ座・おとめ座銀河団 (Coma-Virgo cloud ; 現在では かみのけ座超銀河団とおとめ座超銀河団の重なり領域として知られる) の大部分に気づいていたが、ケンタウルス座の中の銀河団こそが最も著しい銀河の集中であることを見出した。彼はその「全長の大きさ、銀河数の多さ、著しく拡張された形状」から、それが特に興味深いものであることに気づいた。これは、現在シャプレー超銀河団のコアとして知られているものと同定される。シャプレーは、属している銀河の平均直径からこの銀河団までの距離をおとめ座銀河団までの約14倍と見積もった。従って、おとめ座銀河団までの距離の現在の推定値から、シャプレー超銀河団までの距離は約231メガパーセクと推定される。
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