暦表と十二宮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/08 15:03 UTC 版)
通常一年は十二宮を表す記号によって表現され、24時間の文字盤の内側に同心円として、または別の場所に小さな円として配置される。この円は天球上の太陽の通り道である黄道、あるいは惑星の軌道や地球の軌道面を映したものである。 地球の自転面はその公転面に対して傾いているため、黄道面を時計の盤上に投影する際には中心をずらし、形を歪める。立体投影図を作成するための投影点としては北極点を用いる。これに対し、アストロラーベでは南極点がより一般的である。 黄道盤は23時間56分(うるう時間)で完全に1回転するが、そのためだんだんと時針からずれていく。 日は時針か太陽が黄道盤を横切っている点から読み取ることができる。黄道盤は現在の星座、すなわち黄道上の太陽の場所を示している。横切っている点は1年をかけて黄道盤上をゆっくりと動いていき、太陽は星座の間を渡っていく。 上のプラハの時計の画像では、太陽はちょうどうお座を出ておひつじ座(ヒツジの角の記号)に入った所である。ここから、現在の日は3月下旬から4月初旬であるとわかる。 十二宮を示す盤が時針の内側にあるならば、この盤自身も時針の動きにあわせて回転する。1年で1周する、十二宮上の太陽の位置を示す針が別に存在する場合もある。
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