暑中コンクリート・寒中コンクリート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 11:58 UTC 版)
「コンクリート工」の記事における「暑中コンクリート・寒中コンクリート」の解説
気温が高い、特に日平均気温が25[℃]を超える日ではコンクリートは暑中コンクリート(hot weather concrete)として扱われる。暑中コンクリートでは気温が高いことによって、セメントの硬化が促進されるためワーカビリティーの低下などを招いて結果的にコールドジョイント・強度低下・ひび割れの発生等につながる。そのため、暑中コンクリートにあっては、使用する材料を低温のものにしたり、単位水量・セメント量を抑える、混和材料を用いる、コンクリートと他の物質との接触面を濡らしておく、練混ぜから打設完了までの時間を短くするなどの対策がなされる。 一方、気温が低い、特に日平均気温が4[℃]を下回る日では寒中コンクリート(cold weather concrete)となる。この場合、低気温によってセメントの水和反応が阻害されるため強度発現が遅くなり、長期間の養生が必要になる、材齢初期においてコンクリートが凍結するなどの問題が発生する。対策としては、使用する材料をあらかじめ温めておく、早強・超早強セメントの使用、AE剤等の使用で耐凍害性を高める、打設時などに凍結した水や地盤に接触しないようにする、養生時に熱を加えるなどが挙げられる。
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