暑さに弱いとする説の矛盾点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:31 UTC 版)
「ミンミンゼミ」の記事における「暑さに弱いとする説の矛盾点」の解説
生息状況をもって「ミンミンゼミは暑さに弱い」とするには疑問が多い。たとえば、夏の暑さが厳しい熊谷や甲府にも生息するという事実がある。また仮に暑さに弱いのであれば、秋など季節をずらして出現すればよく、ミンミンゼミが西日本に広く生息していない理由を説明できない。甲府のミンミンゼミについては、体の黒味がほとんどないミカドミンミンが同盆地の夏の高温に対する耐性を身につけたタイプとして発生するという俗説もあるが、このミカドミンミンは、夏の暑さがとりたてて厳しくない特定の地域においても局所的に多発することが知られている。具体的には、山形県の飛島、新潟県の粟島がその代表例である。飛島ではとりわけミカドミンミンの発生確率が高い(全体の1割強)が、いずれの島も夏の気温は低めで過ごしやすい。このため、「ミカドミンミンの発生と夏の気温の相関は無い」とする説が有力である。なお、ミカドミンミンは山梨県のレッドリストで「要注目地域個体群」の指定を受けている。
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