普化宗の本曲とは? わかりやすく解説

普化宗の本曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 20:44 UTC 版)

尺八」の記事における「普化宗の本曲」の解説

江戸時代虚無僧吹いた本曲は、琴古流本曲をふくめ、150曲あまりが伝承されている。これらは宗教音楽として成立し作者作曲年代ともに基本的に不詳である。弘前根笹派錦風流浜松普大寺流れをくむ名古屋西園流、京都明暗寺明暗法流明暗山流博多一朝軒、越後明暗寺東北地方布袋軒、巖軒などの伝承である。 これらの本曲は、托鉢のため諸国往来した虚無僧により伝播された。全国寺院伝承される本曲には同名異曲多くある。『鈴慕』『三谷』『鶴の巣籠』などは本曲代表的な曲名であるが、曲によっては10種類上の旋律異なるものが伝承されている。 宗教音楽としての本曲は、各地本曲収集した黒沢琴古琴古流本曲西園流を学び明治期明暗山流興し明暗教会再興尽力した樋口対山(1856年 - 1915年)の系統をはじめ、各地において明治維新後も伝承されたものが現代において血脈保っている。

※この「普化宗の本曲」の解説は、「尺八」の解説の一部です。
「普化宗の本曲」を含む「尺八」の記事については、「尺八」の概要を参照ください。

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