時間変動の解析とは? わかりやすく解説

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時間変動の解析

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/11 05:04 UTC 版)

ドルーデモデル」の記事における「時間変動の解析」の解説

実効抗力導入することによって、上と同じ特性説明するともできる時刻 t = t0 + dt における電子平均運動量は以下のように表わせる。 ⟨ p ( t 0 + d t ) ⟩ = ( 1 − d t τ ) ( ⟨ p ( t 0 ) ⟩ + q E d t ) {\displaystyle \langle {\boldsymbol {p}}(t_{0}+\mathrm {d} t)\rangle =\left(1-{\frac {\mathrm {d} t}{\tau }}\right)\left(\langle {\boldsymbol {p}}(t_{0})\rangle +q{\boldsymbol {E}}\mathrm {d} t\right)} なぜなら、平均すれば 1 − dt/τ だけの電子はまだ衝突していないはずであり、既に衝突した電子は総運動量無視できるオーダー寄与しもたないからである。 代数的な処理を施して dt2オーダーの項を無視すると、以下の微分方程式結果として得られるd d t ⟨ p ( t ) ⟩ = q E − ⟨ p ( t ) ⟩ τ {\displaystyle {\frac {\mathrm {d} }{\mathrm {d} t}}\langle {\boldsymbol {p}}(t)\rangle =q{\boldsymbol {E}}-{\frac {\langle {\boldsymbol {p}}(t)\rangle }{\tau }}} ここで ⟨p⟩ は平均運動量を示す。この線形非斉次微分方程式は以下のような一般解を持つ。 ⟨ p ( t ) ⟩ = q τ E ( 1 − e − t / τ ) + ⟨ p ( 0 ) ⟩ e − t / τ {\displaystyle \langle {\boldsymbol {p}}(t)\rangle =q\tau {\boldsymbol {E}}(1-e^{-t/\tau })+\langle {\boldsymbol {p(0)}}\rangle e^{-t/\tau }} よって、定常解 (d⟨p⟩/dt = 0) は ⟨ p ⟩ = q τ E {\displaystyle \langle {\boldsymbol {p}}\rangle =q\tau {\boldsymbol {E}}} 上述のとおり、平均運動量は平均速度関連しており、それを通じて電流密度関連づけることができる。 ⟨ p ⟩ = m ⟨ v ⟩ {\displaystyle \langle {\boldsymbol {p}}\rangle =m\langle {\boldsymbol {v}}\rangle } J = n q ⟨ v ⟩ {\displaystyle {\boldsymbol {J}}=nq\langle {\boldsymbol {v}}\rangle } ここから直流電気伝導率 σ0 でオームの法則満たす物質は以下を満たすことが示せる。 J = ( n q 2 τ m ) E {\displaystyle {\boldsymbol {J}}=\left({\frac {nq^{2}\tau }{m}}\right){\boldsymbol {E}}} ドルーデモデルにより、角周波数 ω で時間変動する電場への応答予測するともできる。 σ ( ω ) = σ 0 1 + i ω τ = σ 0 1 + ω 2 τ 2 − i ω τ σ 0 1 + ω 2 τ 2 {\displaystyle \sigma (\omega )={\frac {\sigma _{0}}{1+i\omega \tau }}={\frac {\sigma _{0}}{1+\omega ^{2}\tau ^{2}}}-i\omega \tau {\frac {\sigma _{0}}{1+\omega ^{2}\tau ^{2}}}} ここで、以下の二つ仮定している。 E ( t ) = ℜ ( E 0 e i ω t ) ; {\displaystyle E(t)=\Re (E_{0}e^{i\omega t});} J ( t ) = ℜ ( σ ( ω ) E 0 e i ω t ) {\displaystyle J(t)=\Re (\sigma (\omega )E_{0}e^{i\omega t})} i を全て −i で置き換えた表式用いることもある。虚部電子変動する電場追随して加速するまでにおよそ τ だけの時間要することに起因する電流電場対する遅れを表わすここまで電子についてドルーデモデル適用してきたが、このモデル電子正孔半導体中の正に帯電した電荷担体)のどちらにも適用することができる。 σ(ω) の曲線グラフに示す。

※この「時間変動の解析」の解説は、「ドルーデモデル」の解説の一部です。
「時間変動の解析」を含む「ドルーデモデル」の記事については、「ドルーデモデル」の概要を参照ください。

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