昨今の東京湾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 14:59 UTC 版)
明治維新後、東京湾の北部沿岸は埋め立てが進むとともに、港湾として開発された。第二次世界大戦後には水質汚染が深刻だった時期もあり、漁業の中心は東京湾の南側へ移った。21世紀の現代においても、アナゴなど一部魚種や海苔において、「江戸前」はブランドとしてアピールされている。 江戸前(東京湾)での漁獲量は1960年頃の19万トンから近年は2万トン前後に減っている。北部沿岸の埋め立て、漁業従事者の減少などが背景にある。一方で前述のように「江戸前」のブランド力は高く、東京湾南部の千葉県鋸南町では漁業協同組合が「江戸前シリーズ」と銘打ってシマアジ、マダイ、ギンザケを養殖している。千葉県市川市・船橋市沖では外来種ホンビノスガイが定着して重要な水産資源となり、漁獲量が江戸前を代表する二枚貝であったアサリ、アオヤギを上回るようになるなど、自然環境の変化や人間活動の影響により江戸前漁業は変化しつつ続いている。
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