旧支配者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/31 10:21 UTC 版)
旧支配者(きゅうしはいしゃ、Great Old One、Great Old Ones)は、クトゥルフ神話に登場する架空の神々、邪神(じゃしん)の別名。
注釈
- ^ 中心人物であったダーレスに加えて、設定辞典を書いたフランシス・レイニーとリン・カーターの影響も大きい。
- ^ カーター版ネクロノミコンのこと。設定上はジョン・ディー版。ディー版ネクロノミコンは架空の書物だが、ディーは実在した魔術師である。
- ^ アザトースは「火の窮極的な否定的曲面」、ヨグ=ソトースは「火の積極的なあらわれ」と説明されており、火の異なる側面を表すとのこと。クトゥグアの名前は全く出てこない。
- ^ 来訪者は「アウトサイダー」の邦訳語。
- ^ a b c カーターの系譜にはまた別の情報があり、その解釈をとると、ツァトゥグァはヨグ=ソトースの子ではなくなる。要点だけ述べると、ツァトゥグァとヴルトゥームが同母異父の兄弟となる。ほか、ツァトゥグァの父方はスミスの系譜となり、ツァトゥグァとクトゥルフ&ハスターは5親等離れる、など複雑になるため詳細は割愛する。
- ^ リン・カーターによる神々の系譜をベースに拡張したもの。他の系譜では異なる。
- ^ クラーク・アシュトン・スミスによる神々の系譜による。他の系譜では異なる。
- ^ ムーで崇められていた三神はラ・ムー神、コゴス女神、ジッグ神。ラ・ムーとコゴスは善神。ジッグは善悪両面を持つ、むしろ邪神寄りの神。ジッグ配下には三将がおり、知を司るヴ=トラ、素手の戦いを担当するベベスマ、剣将ゾアホーガという。またムーは魔神たちにより滅ぼされており、顔ぶれを、天空より舞い下りたザグナス=グド、海より出でしドリュリュ、地を裂きしアゾトという。
出典
- ^ a b c SBクリテイティブ『ゲームシナリオのためのクトゥルー神話事典』(森瀬繚)「019グレート・オールド・ワン」52-53ページ。
- ^ Howard Phillips Lovecraft (英語), The Call of Cthulhu/Chapter II, ウィキソースより閲覧。
- ^ a b 学研『魔道書ネクロノミコン外伝』「ネクロノミコン(リン・カーター)」二章三(p65-67)、四(p68-70)。
- ^ a b 新紀元社『エンサイクロペディア・クトゥルフ』「精霊説」149ページ。
- ^ 『陳列室の恐怖』(旧題:ゾス=オムモグ、1976)より。ダレット伯爵=ダーレスという、内輪ネタである。
- ^ 『魔道書ネクロノミコン』収録。ロバート・プライスによる同題の論考が『魔道書ネクロノミコン外伝』(邦2011)にも収録されているが別物。
- ^ 『コールオブクトゥルフd20』240-242、331ページ。
- ^ 『暗黒の魔像』クラーク・アシュトン・スミス
- ^ HPLからジェームズ・F・モートン宛1933年4月27日付書簡。学研『クトゥルー神話事典』(東雅夫・第四版2013年)124ページなどに収録。
- ^ HPLからウィリス・コノヴァー宛1936年9月1日付書簡にも、ヨグ=ソトースの妻子について同様に述べられているが、「常に存在するヨグ=ソトースに系図はなく両親もいない」ともある。青心社『クトゥルー13』329-330ページに収録。
- ^ CASからロバート・バーロウ宛1934年6月16日付書簡。The Family Tree of the Gods http://www.eldritchdark.com/writings/nonfiction/45/the-family-tree-of-the-gods これらは文献「プノムの羊皮紙文書」に記されているという設定になっている。
- ^ 祥伝社『退魔針 邪神戦線』5章、8章
- ^ 学研『リトル・リトル・クトゥルー 史上最小の神話小説集』244-245ページ。「史上最小のクトゥルー神話賞」最優秀賞受賞作品。
- ^ サウザンブックス社『グラーキの黙示1』「橋の恐怖」解説、137-138ページ。
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