旧作からの変化
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「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の記事における「旧作からの変化」の解説
本作は、『新世紀エヴァンゲリオン』TVシリーズの第八話「アスカ、来日」から第拾九話「男の戰い」までを描くものとして制作が開始された。しかし、前作『序』がTVシリーズ第壱話から第六話までのストーリーをほぼ踏襲していたのに対し、本作ではTVシリーズや旧劇場版には登場しない新たな登場人物、エヴァンゲリオンや使徒が登場。さらには新たな謎も加わり、『新劇場版』独自のストーリーを展開していく。本作のストーリーも、当初はただの「総集編」 で、監督の鶴巻和哉によれば「別に言うほど『破』じゃない」 ものであったが、前作『序』が公開(2007年9月)された後に、総監督庵野秀明の意向によりシナリオが見直され、当初は「声も出さなくていいというくらい」であった、新キャラクターの真希波・マリ・イラストリアスの出番が増えるなどの変更がなされた。また、アスカとレイがNERV本部内のエレベーターで乗り合わせる場面(ただし会話の内容などはTVシリーズと異なる)など、第弐拾話以降のエピソードも取り入れられた形となっている。 作画に関しても、『序』では大半がTVシリーズから原画やタイムシートなどの素材を使用していたのに対し、本作ではほぼ全編にわたって新規に描き下ろされている。そのため、『序』では「リビルド」を強調していたのに対し、本作ではあまり使われていない。これは、『序』制作時に、実質的な新作にも関わらずTV版の再現に拘り過ぎたという反省から、素材の流用を念頭に置いた当初の脚本を見直し、新作として制作し直されたためである。 庵野は、自身がこれまで作り上げてきたエヴァの世界を自分では破壊しきれないとして、『破』というサブタイトルを象徴する新キャラクター・マリを演じる坂本真綾との打ち合わせの際も、マリに関するより詳しいディレクションは監督の鶴巻に任せている。
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