旧会社の成立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 22:49 UTC 版)
戦時体制下の陸運統制令による交通統合に伴い、第二次世界大戦中の1944年(昭和19年)8月1日に茨城県内の交通事業者を統合して成立発足した。 統合は水浜電車とその系列下の茨城鉄道・湊鉄道・袋田温泉自動車の現物出資によってなされ、同時に個人経営を含む中小バス事業者を買収し、日立電鉄・東武鉄道からはバス路線の譲渡を受けている。 水浜電車は、地元の豪商竹内権兵衛が創設した。竹内は常北地区の鉄道各社の経営に携わり、上記各社のほか、日立電鉄の前身である常北電気鉄道にも深く関わっていた。統合の実施にあたっては当初、茨城県下を常総地区・鹿行(ろっこう)地区・常北地区の3ブロックに分け、常北地区は竹内家系列の企業で統合しようとしたが、常北電気鉄道は1941年(昭和16年)に日立製作所の系列下に入り竹内家の手を離れたため、常北地区は水戸地区と日立地区とに分割され、実際の統合は県下4ブロック体制で行われた。
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