日本語・中国語・朝鮮語の引用符
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 14:58 UTC 版)
「引用符」の記事における「日本語・中国語・朝鮮語の引用符」の解説
日本語では縦書きと横書きの両方に鉤括弧(「 」)および二重鉤括弧(『 』)が使われるのが普通である。 中華人民共和国の『標点符号用法』(GB/T 15834-2011)では原則として横書きを使用するが、縦書きが必要な場合は日本と同様に鉤括弧を使用する。横書きでは英語式のダブルクォート(引号、“ ”)を使う。引用中に引用がある場合などは、シングルクォート(‘ ’)を使う。本、楽章、文章、映画、放送番組ほかの作品、新聞、雑誌、法令などの題名に対しては、二重山括弧(書名号、《 》)を使い、題名の中に別の題名を表記する場合には、山括弧(単書名号、〈 〉)を使う。 台湾の『重訂標点符号手冊修訂版』(2008)は、縦書きと横書きの両方に鉤括弧(「 」)を使うと規定している。書名等については中華人民共和国と同様である。香港・マカオには厳密な規定がなく、横書きには英語式のダブルクォート(“ ”)も使う。 韓国のかつてのハングル正書法は縦書きと横書きについて定めていたが、縦書きに関する規定は使用実績がないために2014年に廃止された。英語式のダブルクォート(“ ”)を使う。引用中に引用がある場合などは、シングルクォート(‘ ’)を使う。書名は『』で囲むことがある。 北朝鮮では縦書きは使用せず、二重山括弧(《 》)を使う(朝鮮語規範集を参照)。引用中に引用がある場合などは、山括弧(〈 〉)を使う。 形Unicode(十進)JIS X 0213名称「□□」 U+300C (12300) , U+300D (12301) 1-1-54,1-1-55 (始め・終わり)かぎ括弧(Left/Right) Corner Bracket ﹁□□﹂ 『□□』 U+300E (12302) , U+300F (12303) 1-1-56,1-1-57 (始め・終わり)二重かぎ括弧(Left/Right) White Corner Bracket ﹃□□﹄ “□□” U+201C (8220) , U+201D (8221) 1-1-40,1-1-41 (左・右)ダブル引用符(Left/Right) Double Quotation Mark ‘□□’ U+2018 (8216) , U+2019 (8217) 1-1-38,1-1-39 (左・右)シングルクォート(Left/Right) Single Quotation Mark 《□□》 U+300A (12298) , U+300B (12299) 1-01-52,1-01-53 (始め・終わり)二重山括弧(Left/Right) Double Angle Bracket 〈□□〉 U+3008 (12296) , U+3009 (12297) 1-01-50,1-01-51 (始め・終わり)山括弧(Left/Right) Angle Bracket
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