日本語の「世論」と「輿論」の区別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 02:19 UTC 版)
「輿論」の記事における「日本語の「世論」と「輿論」の区別」の解説
井上十吉の『新訳和英辞典』(1909年、明治42年)は、「輿論」の訳語として「Public opinion; the popular voice」を、「世論」の訳語として「Public opinion」を挙げた。山口造酒,入江祝衛の『註解新和英辞典』(1907年)は、「輿論」の訳語として「Public opinion, public voice, public cry」を挙げた。国語辞典『言海』にも「輿論」のみがあり、「世論」がない。 佐藤卓己によれば、日本で、「輿論」と「世論」は大正期までかなり明確に区別されて使用されており、「輿論」(よろん)は理性的・公的関心なもの、「世論」(せろん、せいろん)は情緒的・私的なものだという。西部邁は輿論を歴史に裏打ちされたもの、世論を一時の流行に過ぎないものとした。 「輿論の世論化」は第一次世界大戦から話題になった。
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