日本看護協会ビル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 03:54 UTC 版)
日本看護協会の本部は、協会が東京・表参道(渋谷区神宮前5丁目)に所有するビル「日本看護協会ビル(日本看護協会原宿会館)」にある。 現在のビルは2004年(平成16年)に竣工したもので、地上8階、地下2階建て、床面積8,077平米の規模である。建物の設計は建築家・黒川紀章が1999年(平成11年)に行ったもので、(1)壁面線の揃っている町並みに敢て、前面からカットバックするポケットパークを作る、(2)1、2階を店舗とすることにより、ショッピングストリートとの連続性を獲得する、(3)階段状に裏側に抜ける空間を作り、奥にカフェテラスを設置する、(4)協会が業務を終了した後でも直接アクセスできる地下オーディトリアムを設置する、といった事項(テーマ)が考慮されている。 現在のビルが完成する以前には、同じ場所に「日本看護協会会館」という、1957年(昭和32年)11月に竣工した5階建ての白い建物が建っていた。協会の前身である日本帝国看護婦協会は、東京・新宿の東京女子医科大学のそばにあった建物をアメリカ軍による空襲で焼失、新たな土地として選定されたのが現在地である表参道(当時の住所で渋谷区穏田)であった。この場所は原宿駅から徒歩圏内にある風致地区という好環境ながら、地価が坪3万円(当時)と比較的手頃であったことが選定の根拠だったという。
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