日本海軍による北洋艦隊襲撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 06:38 UTC 版)
「威海衛の戦い」の記事における「日本海軍による北洋艦隊襲撃」の解説
孤立しても、劉公島と日島の守備隊、北洋艦隊の主力艦は健在であり、視界に入る日本軍を「定遠」の30センチ砲などで砲撃した。日本軍では当初、陸軍が小口径の陸上砲で応戦するも、北洋艦隊の主力艦による艦砲射撃は圧倒的であり、地上からの攻撃による北洋艦隊制圧は難しいと判断して海軍(連合艦隊)に応援を要請し、海軍は水雷艇部隊を威海衛湾内へ突入させて襲撃する作戦を決行することでこれに応じた。 2月5日午前3時20分、2月4日の夜から闇にまぎれ、清軍によって仕掛けられていた防材をかわして威海衛湾内へ侵入した日本海軍の水雷艇部隊は予定どおり襲撃を決行、衝突事故を起こしながらも魚雷攻撃をもって攻撃を繰り返し、北洋艦隊の旗艦「定遠」を大破させ、「来遠」「威遠」等3隻を撃沈、9日の明け方にも日本軍は水雷艇部隊を威海衛湾内へ突入させ、2回目の襲撃を行って「靖遠」を撃沈した。 また、この攻撃において、日本軍では、ただ単に水雷艇を突入させるだけでなく、日本艦隊の艦砲と占領した湾対岸にある砲台の備砲が北洋艦隊の牽制を目的とした支援射撃を行った。 この日本海軍水雷艇部隊による北洋艦隊の襲撃を描写した『水雷艇の夜襲』という歌が、後に作られた。
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