日本史における装甲艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 10:16 UTC 版)
日本では、織田信長が伊勢の大名九鬼嘉隆に建造させた、「鉄甲船」という木造の船体の外側に鉄板を貼り付けた大型の軍艦が初の装甲艦の例として挙げられることもある。これは1576年(天正4年)の7月13日の第一次木津川口の戦いの際、毛利輝元麾下の水軍に焙烙火矢攻撃を受けた事を戦訓として、建造されたものである。ただし、鉄甲船の装甲はあくまで防火のためのものであり、防弾を目的とした装甲とは意味が違うものである。そして後世の装甲艦とは技術的なつながりは全く存在しない。 鉄甲船を装甲艦の元祖とみなす立場からは、第二次木津川口の戦いで投入されたのが装甲艦の初陣であると主張される。焙烙火矢を克服して大勝利を得たとするが、勝利の程度は疑問視する見方もある。 詳細は「鉄甲船」を参照 近代においては、木製船体の東艦(甲鉄艦)や、鉄骨木皮艦に部分装甲を施した金剛型コルベットなどを輸入した。すでに時代は金属製船体への移行期にあったため、木製船体の採用は少数にとどまった。
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