日本の推理作家の参加
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「バウチャーコン」の記事における「日本の推理作家の参加」の解説
1997年10月30日から11月2日にかけてカリフォルニア州モントレーで開催された第28回バウチャーコンには、日本推理作家協会50周年事業のひとつとして日本の推理作家の井沢元彦および推理小説研究家の山前譲が派遣された(最初に渡米を打診されたのはアメリカで作品の英訳が出版されていた宮部みゆきで、それに井沢元彦が同行する予定だったが、宮部みゆきが飛行機に乗りたくないと言ったため、作品の英訳が出版されていない井沢元彦と山前譲が派遣されることになった)。最終日には日本の推理小説の英訳アンソロジーを編纂したこともあるジョン・アポストロウを司会役に、日本の推理小説について語るパネル・ディスカッションが開かれた。井沢元彦、山前譲以外の参加者は以下の通り。 千田宏之 - 『ミステリマガジン』編集部 ロバート・J・コリンズ - 日本在住(当時)のアメリカ人作家。『日米摩擦、やっと原点が見えてきた』などの小説のほか、カワムラ警部を主人公とする長編推理小説シリーズ発表している。 ジェイムズ・メルヴィル(英語版) - イギリスの推理作家。10年ほど日本に住んだ経験があり、日本を舞台にした大谷本部長捜査シリーズなどの著作がある。 ローラ・ジョー・ローランド(英語版) - アメリカの推理作家。17世紀の日本を舞台にした長編推理小説シリーズを発表している。 なお、翌1998年の第29回バウチャーコンではアジアの推理小説についてのパネル・ディスカッションが開かれ、日本からは前年に引き続き『ミステリマガジン』の千田宏之が参加した。司会者はジョン・アポストロウで、ほかの参加者は、日本を舞台にした『雪殺人事件』でアガサ賞最優秀処女長編賞を受賞したスジャータ・マッシー(英語版)、現代中国を舞台にしたミステリ『黄昏の北京 王警部補の事件簿』などの著作があるクリストファー・ウエスト(英語版)、19世紀の香港を舞台にしたミステリの著作があるディーン・バレット(英語版)。
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