日本のテフラ研究の進展
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 20:51 UTC 版)
「テフロクロノロジー」の記事における「日本のテフラ研究の進展」の解説
日本のテフロクロノロジーの第一人者は町田洋である。町田洋と新井房夫は、姶良Tn火山灰の広域性を見出したころ、東京にも鹿児島のシラスがある、と吹聴していたという。シラスとは、姶良カルデラの大火砕流堆積物である。2人は姶良Tn火山灰のように日本列島をおおうような分布の広いテフラは例外的ではないと考えており、次第に発見例が増えるにつれ、テフラは広域に分布する性質のものであって、広域火山灰の時空にまたがるネットワークを張り巡らす必要がある」と考えていた。 その後、十数年間に多数の広域テフラが見つかり、それらは歴史時代から100万年前までの長い時間にわたっている。テフラからは、どの火山がいつ噴火したのか、ということだけでなく、噴火の規模や様式についても正確な情報が得られる。 また、世界に目を向けると、姶良Tn火山灰と似たもの、もっと広域に分布する火山灰が各地で知られるようになった。
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